ゲーム中のBGMは割と簡単に差し替えることができます。
本来のBGMにはもう飽きたとか、気分を変えてプレイしたいって人はお好きなBGMに入れ替えてみてははどうでしょう。
ここではその方法を説明していきます。
概要
要はオリジナルのゲームディスクからデータトラックとBGMのオーディオトラックを抜き出し、オーディオトラックだけ差し替えて、ミックスモードでディスクイメージを再構築するだけです。
これだけで何をすればいいか分かる人は下の説明は読まずとも結構です。特記事項はありませんのでお好きな手段をお試しください。
準備するもの
- 電脳戦機バーチャロン PC版のCD-ROM
- CDリッピングソフト(何でも構いませんが、ここではCD2WAV32を例に使用します)
- CD Manipulator(ディスクイメージが作成できるソフトなら別のものでも良い)
- 差し替えたいBGM(WAV形式ファイル)
- CD-R/RWドライブ(CD-ROMから起動する人のみ)
- 仮想CD-ROMドライブソフト(ディスクを仮想化したい人のみ)
作業手順
1.下準備
まずは必要なソフトをあらかじめ用意しておきます。
CD2WAV32をダウンロードします。とりあえず窓の杜のリンクです。
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/audioenc/cd2wav32.html
CD Manipulatorをダウンロードします。
http://www.storeroom.info/cdm/
どちらも圧縮ファイルを展開するだけで使えますのでインストール作業は不要です。
2.CD-ROMからプログラムデータをコピー
バーチャロンのCD-ROMをPCに挿入します。
マイコンピュータからそのCD-ROMを参照してください。通常はアイコンをダブルクリックするとセットアッププログラムが起動してしまうので右クリックから「開く」を選択します。
適当な場所に作業用のフォルダを用意します。今回はCドライブ直下に「temp」というフォルダを作成しました。
表示されたファイルを全選択します。先ほど用意した作業用フォルダにコピーします。ドラッグ&ドロップではなく、コピー+貼り付けを実行しましょう。するとファイルのコピーが始まりますので、しばらく待ちます。
3.オーディオトラックをリッピングする
続いてオーディオトラックをリッピングします。最初にダウンロードしたCD2WAV32を使用します。CD2WAV32の使い方は付属のマニュアルを読んでください。ここでは割愛します。
あらかじめBGM一時保存場所として新たにフォルダを作成しておきます。今回はCドライブ直下に「temp2」を作成するとします。
そして、WAVEファイル出力を選択し、2トラック目以降(2~27トラック)をtemp2フォルダへ取り込みます。しばらく時間がかかるので待ちます。ファイル名は適当でかまいません。
4.BGMの差し替え
3でリッピングしたWAVEファイル(.wav)の各トラックを再生して内容を確認し、変更したいトラックのファイルを新しいBGMファイルに差し替えます。たとえばテムジンステージの曲を差し替えたいとき、3でベース名を「von」と名づけて連番保存した場合は6トラック目が該当のBGMになりますので、「von_06.wav」のファイルを差し替えることになります。
この要領で変更したいトラックを全部差し替えます。
この際、差し替えるファイルの音声形式は「PCM 44.1KHz 16ビット ステレオ」であることが望ましいです。もし、そうでなければ、コンバータソフトなどを使ってうまく変換しましょう。
5.CDイメージの作成
CD Manipulatorを起動して、マスタリングをします。
まずは先ほどtempフォルダにコピーしたデータを「データトラックの構造」タブで表示される枠の右側に全ファイルドラッグ&ドロップで登録します。
次に「トラックリスト」タブで1トラック目がデータトラックになっているので、2トラック目以降にWAVEファイルをおなじくドラッグ&ドロップで登録します。ただし、全ファイル一括でドロップすると名前順に整列しないので、トラックの上げ下げをして並び替えなければならなくなります。なので1トラックずつ登録した方が手っ取り早いかもしれません。
全トラックの登録が完了したら「イメージの作成」で出力先を指定すると、CD-ROMのイメージファイル(.binと.cueで常にセットです)が作成されます。あとは煮るなり焼くなり。
6.イメージファイルの利用
出来上がったイメージファイルはディスクの仮想化の為の仮想CD-ROMドライブ’がインストール済みであればイメージファイルをマウントすれば使えます。ただし、仮想ドライブのソフトによってはデータ形式の変換が必要化かもしれません。ちなみにDAEMON Toolsではcueファイルがそのままマウントできますので、その必要はありません。
ディスのク仮想化をしたい人でまだ仮想ドライブをインストールしていない場合は別項の「ディスクの仮想化をする」を参照してください。
普通のCD-ROMとして扱いたい人は、イメージファイルをCD-RやCD-RWなどに焼いてください。ライティングソフトの種類は特に問いません。お持ちのドライブが対応していればCD Manipulatorでそのまま焼けます。cue形式に対応していないライティングソフトを使用する場合はデータ形式の変換が必要かもしれません。なお、iso形式に対応している場合はbinファイルの拡張子を単にisoにすれば使えたりするかもしれません。。。
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