概要
バーチャロンは起動時にCD-ROMがドライブに挿入されているかチェックしてから起動します。なのでCD-ROMドライブにディスクが入っていないと起動できません。また、なんらかの細工をして起動時のディスクチェックを回避する方法もありますが、やや難しいのでもっと簡単にCD-ROMの挿入なしで起動できるようにする方法として「ディスクの仮想化」を紹介します。
ディスクを仮想化することで以下のようなメリットが得られます。
- バーチャロンを遊ぶ時にいちいちCD-ROMを入れなくて良くなる
- ディスクのスピンアップ(加速)時間が無くなり、BGM再生時のラグが無くなる
一応デメリットもあると言えば言えます。
- 仮想のドライブをシステム上に設置するので、実体の無いドライブがひとつ増える
- CD-ROM1枚分のデータをハードディスクに保存する必要がある
この程度ですが、今のご時世では特に気にならないでしょう。
準備するもの
- DAEMON Tools(仮想ドライブアプリケーション)
- 電脳戦機バーチャロン PC版のCD-ROM
作業手順
1.DAEMON Toolsをインストールする
まずはDAEMON Toolsを取ってきます。下記のURLを参照してください。海外のサイトでデフォルト言語は英語ですが、英語が苦手な方は左側の日の丸タブをクリックすると一応日本語にもできます。
http://www.daemon-tools.cc/eng/home
上部メニューのDownloadsをクリックすると製品の一覧が表示されます。必要最低限の機能を備えていて無料の『DAEMON Tools Lite』をダウンロードしてください。
(Windows98以前のOSをしようしている場合は右上の『v3.47』を使用してください。ただし未検証なのでここではXPと2000を想定して書いています。)
ダウンロードしたファイルを実行するとセットアッププログラムが立ち上がるので手順に従ってインストールしてください。途中で1度Windowsを再起動すると思います。
インストールが完了したら、マイコンピュータを開いてみて、ドライブが新しく追加されていることを確認してください。
2.ディスクイメージを作成する
まず、CD-ROMドライブにバーチャロンのディスクを入れてください。
DAEMON Toolsをインストールしたことでタスクバーに以下のようなアイコンが出ていると思います。それを右クリックして『DAEMON Tools パネル』をクリックします。
すると下部に青いツールバーが表示されますので、真ん中あたりにある『ディスクのイメージング』というアイコンをクリックします。
次にデバイスで使用可能なドライブが選択できます。バーチャロンのディスクが入っているドライブを選択してください。その際、一覧には今回追加した仮想ドライブも含まれているので、間違えないようにしましょう。
そして、保存先(目的イメージファイル)を選択して(デフォルトでも結構です)から開始ボタンをクリックすればディスクイメージの作成がはじまります。数分かかると思うのでコーヒーでも飲んで待ちましょう。なお、『イメージデータの圧縮』にチェックを入れると、ハードディスクへの保存容量を少なくすることができます。
イメージの作成が終了するとMDSファイル(.mds)とMDF(.mdf)ファイルが作成されています。これらはセットですので2個一緒に扱ってください。
DAEMON Toolsパネルは閉じてしまって結構です。
3.イメージを仮想ドライブにマウントする
CD-ROMドライブにディスクを入れるのと同じことです。DAEMON Toolsアイコンをクリックして『デバイス0』をクリックします。ファイル選択ダイアログが表示されるので先ほど作成したMDSファイルを選択してください。
マウントが正しくできていればマイコンピュータからあたかもバーチャロンのディスクが挿入されているかのように見えるはずです。
お疲れ様でしたこれにて完了です。
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これはNoCD化じゃなくてイメージ化、もしくは仮想化だと思う。
NoCD化は一般的にバイナリ編集でCDを読み込まないようにすることで、PC版OMGでも可能です。
さらに音楽再生部分を_inmm.dll使ってWAV再生に変えればまったく問題なく遊べます。
コメントありがとうございます。うすうす気づいていたのですが、直すのを忘れていました(^^;
NoCD化の方もまとめられたら掲載したいと思います。
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